前回の記事(借金返済への道 私が借金した理由・債務整理の種類について)の続きです。
借金の整理を決意した私はいよいよ裁判所に向かいます。
裁判所での手続き
特定調停の受付
札幌の簡易裁判所に行き受付をします。
窓口で「債務整理をしたい」と伝えると裁判所に何回か来れるかどうかの確認があり申請書に連絡先を書き受付番号をもらいます。
「後日こちらから期日を連絡します」とのことで、その日は終わりました。
調停委員との面談
受付から2週間後くらいで行われました。
窓口に受付番号を提出し指定された調停室に向かいます。
調停室は6畳くらいの広さで長机とイスがあるだけの部屋でした。
会社の小さい会議室のようです。
私はドラマで見るような法廷の大きな部屋をイメージしていたので意外でした。
担当してくれたのは調停委員という50~60代くらいの男性と女性一人ずつです。
机を挟んで座り面接のような気持ちでドキドキしていると「緊張しなくて大丈夫ですよ」と笑顔で対応してくれました。
おじいちゃん、おばあちゃんのような優しい雰囲気の人たちだったのでとても安心できました。
特定調停の説明
まず特定調停とは何かという説明を受けます。
正しい利息で借金を計算し3年間かけて返済していくこと、裁判所には平日に何回か行かなくてはいけないことなど調停ができるかどうかを確認されます。
返済計画を立てる
次に返済計画を立てます。
調停委員と借金の内訳を確認し返済できるかどうかを話し合います。
どこの会社からどのくらいの金額を借りたのか、どんな目的で借りたのかなどを聞かれます。
何かお叱りを受けるのかと思っていましたが和やかな雰囲気で進んだのですべてを正直に話すことができました。
計算し直すと借金が50万くらい減り、3年の返済計画で毎月2万円ほど返していけばいいことがわかりました。
今まで倍以上の金額を払っていたので本当に相談して良かったです。
金額と借金の年数によってはもっと減額されることもあるそうです。
必要書類
最後に次回までに用意する書類の説明を受けました。
- 調停申立書(所定の書式をもらい、借入先と金額などを書く)
- 給与明細
- 源泉徴収表
- 公共料金の領収書
- メインで使っている銀行の通帳
- 印鑑
- 印紙(裁判所の売店に売っています)
- 切手
だいたい1時間くらいで1回目は終わりました。
調停期日
1回目から3週間後くらいで2回目を迎えました。
今回は貸金業者との話し合いの日なのでどんなことをするのか不安でいっぱいです。
貸金業者との話し合い
受付で指定された部屋に行くと前回と同じ調停委員の方たちがいました。
先に用意した書類をチェックしてもらいます。
第三者がいつ来るのだろうと身構えていたのですが貸金業者とのやり取りは電話で行うのが普通とのことで誰も来ませんでした。
男性の調停委員の方が各貸金業者に手際よく電話をかけていきます。
向こうにも事前に話は伝わっているようで担当者とのやり取りもスムーズです。
金額の確認などをしてすべての業者との話し合いが終わりました。
私は電話のやり取りを見守るだけで何もすることはありませんでした。
調停委員の方から「これでもう大丈夫ですよ。本当に良かったですね」と言われホッとしたことを覚えています。
注意事項
すべての話し合いが合意でまとまった後は調停委員の方が調停の調書を作り、後日私のところに郵送で決定書が送られてくるとのことでした。
その決定書に書かれた金額を期日に遅れずに確実に支払うこと、支払えない場合は必ず担当者に連絡すること、2回以上遅れたり滞納すると強制執行で全額支払わなくてはいけない恐れがあることなど説明を受けました。
決定書は法的な書類なので絶対に守らなくてはいけません。
減額されて安心したのも束の間、身が引き締まる思いでした。
2回目は1時間もかからないくらいであっという間に終わりました。
7~8年もずっと悩んできたことがたった1か月半くらいで解決してしまったのです。
その後1週間くらいで書類が送られてきて新たな返済生活が始まりました。
次回に続きます