以前からいくつかアダルトチルドレンの記事を公開してきましたが、今回は私がアダルトチルドレンを克服するために経験してきた3つのことを紹介しようと思います。
私は自分がアダルトチルドレンではないかと気付いたのは20代後半になってからのことでした。
ブラック企業だった会社を辞め、時間ができた私はネットで調べものをすることが多くなりました。
当時から興味のあることといえば恋愛や結婚で、「どうして自分は恋愛がうまくいかないんだろう」「なぜ自分の恋愛は結婚に進まないのだろう」という思いからネットでマニュアルのようなうまくいく方法を探していました。
そしてあるアダルトチルドレンのサイトにたどり着き、チェック項目で自分がものすごく当てはまっていることに気づきました。
以前の記事(アダルトチルドレンの親 ペットと人間は同じようにかわいがるべきか)でも紹介しましたがアダルトチルドレン克服の第一歩は「自分がアダルトチルドレンであることに気づくこと」だと私は思っています。
本を読む
自分がアダルトチルドレンなのかもしれないと気づいた私がまず最初にしたことはアダルトチルドレンに関する本をたくさん読むことでした。
アダルトチルドレンとは何なのか、自分は何が原因でアダルトチルドレンになったのかを知らなければ、これからどのように対処していけばいいかわかりませんし回復への道が開けません。
ネットでおすすめの本を探しアダルトチルドレンの体験記やワーク本など片っ端から読みあさりました。
いろいろ読んだ中からおすすめの本を紹介します。
体験記
体験記でおすすめの本です。
著者の佳里さんの考えや行動の描かれていて、思わず「そうそう!」と共感できる部分が多かったです。
レビューはこちらです。
⇒あなたは変われる!脱アダルトチルドレン「眠れぬ夜の壁」感想
ワーク本
克服するためのワーク本は人によって合う合わないがあるので、いろいろ試してみたほうがいいと思います。
たくさん読むうちに自分に合う本や方法が見つかります。
私が自分に合うと思った本はフォーカシングというカウンセリングでも使われている技法を使った本でした。
自宅で自分のペースでワークをできるのがよかったです。
CDを聞きながらワークをする本もあったのですが、自分の思うように進められず私には合わなかったです。
自分が納得できる本を見つけるのが克服への近道です。
一人で行動する・自分を育てる
本を読むことと同時に行ってきたことは「自分一人で行動すること」でした。
自分一人で行動することで自分に自信がつき、成長させることができます。
小さい頃から親の言いなりで育てられてきた私は自分の考えに自信が持てない子供でした。
何かを言うたび、行動するたびに怒られることが多かったので、親(特に母親)の顔色を伺って話すことが多かったです。
親が側にいると風邪で病院に行っても症状をうまく話せないくらい意見を言うのが苦手でした。
アダルトチルドレンは他人に対して依存することが多いので、当時の私は自分の意見を言うことから逃げて他人に依存していたのかもしれません。
逃げるというよりも逃げないと生きていけなかったという表現が正しいでしょうか。
自分の思いを封じて親との衝突を避けることが、子供の自分なりに考えた生き抜く術だったのだと思います。
言いたいことを言えないで育つと、自分が主役ではない人任せの人生になりがちです。
アダルトチルドレンだと気づくまでの私は誰かと一緒じゃないと出かけられませんでした。
買い物に行く時もご飯を食べる時も必ず誰かを誘っていましたし、何事も自分で決められないことが多かったです。
自分への自信がアダルトチルドレンの克服につながるとわかってからは自分一人で行動するように意識しました。
最初は嫌だったのですが、頑張って一人で出かけるうちに自信がつき、一人で行動することの快適さを味わうまでに成長しました。
一人暮らしを経験したことも自分の成長に役立ったと思います。
今でも人任せになってしまいそうな時がありますが、昔よりはだいぶマシになったと思います。
自分が依存しているかもと思った人はこちらをどうぞ。
私はかなり当てはまっていました。
当時お付き合いしていた彼にもかなり当てはまっていたので自然と同じような人を引き寄せていたのかもしれません。
レビューも紹介しています。
自分を癒す
自分一人で行動すると自信がついて自分の意見が言えるようになり、やりたいことも増えてきて、どんどん行動に移すようになりました。
私は食べることが好きなので美味しいお店を開拓したり、友達から話を聞いてやってみたいと思うことは、できるだけやるように心がけました。
カウンセリングに行ったのも友達の話を聞いてやってみたいと思ったのがきっかけです。
⇒アダルトチルドレン治療 札幌でカウンセリングを受けた効果と感想
やりたいことをやると心が満たされて、自分が癒されていくような気がしました。
充実感を味わうことで心が健康になります。
ポイントはどんな小さなことでも自分の気持ちに忠実になることです。
毎食で食べたいもの、今日着る服、買い物で買う物を選ぶ時、お土産で配られたお菓子を選ぶ時など、いつでもどんな時も他人の意見に左右されず自分の気持ちに正直になることが大切です。
そして小さい頃の「どうせ叶えられない」と諦めていた気持ちが開放されて、大きな夢を持つようにまでなりました。
就職活動をしていた頃から「自分のやりたいことがわからない」とずっと悩んでいましたが、原因はアダルトチルドレンだったのかもしれません。
ちなみにアダルトチルドレンである私の母は60代になった今でも自分一人で行動することはあまりありません。
行きたいコンサートやスポーツ観戦などがあっても、誰かを誘って断られたら行くことを諦めてしまいます。
そこまで強くやりたいと思っていないのかもしれませんが、もっと自分の望みを叶えてあげたらいいのになと思います。
またインナーチャイルドという自分の心の中の子供を癒すことも心がけました。
本を読んだり動画を見ると癒されます。
癒しのコツはたくさん泣いて心を浄化させることです。
涙を流すことで、トラウマなどのいらない感情を取り除くイメージです。
おすすめの本と動画を3つ紹介します。
自分を内側と外側から両方育てればアダルトチルドレンは克服できるのだと身をもって体験しました。
今思えば恋愛がうまくいかなかったのは結婚に結びつかない相手を選んでいたからだと思うのですが、自分がアダルトチルドレンだと気づかなければ、こんな当たり前のことにも気づかなかったと思います。
アダルトチルドレンは病気ではありませんが、これから克服したいと思っている人の参考になればうれしいです。
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