以前から何度も「アダルトチルドレン」の記事を更新してきました。
アダルトチルドレンとは家庭内に問題のある「機能不全家族」で育ったことで大人になっても心のトラウマがある人のことを指します。
頭文字を取って「AC」ともいいます。
また「インナーチャイルド」「アダルトチャイルド」との呼び名もあります。
言葉の由来は「アルコール依存症の親」から来ていますが幸せそうに見える家庭でも子供の心が傷つけばアダルトチルドレンになる可能性は十分にあります。
私も10年ほど前にネットで「アダルトチルドレン」を知り、自分もその一人であることに気づきました。
20代の頃にお付き合いしていた彼にはずいぶん迷惑をかけたと思います。
いろいろ無理を言って困らせ、どこまで大丈夫なのか試してみたりしていました。
小学校の記憶がない私
またアダルトチルドレンは「小さい頃の記憶がない」人が多いように感じます。
普通なら記憶がないのは4~5歳くらいまでだと思いますが私は小学生の頃の記憶もあまりありません。
運動会や修学旅行などのイベントは思い出せるのですが日常生活の記憶がほとんどないのです。
このように、あなたの身近な人でも非常識だったり変わっている人がいるかもしれません。
「この人、何なの?」と思わずに一度じっくり観察してみてください。
次の項目に当てはまる人は育った家庭が壊れている人なのかもしれません。
アダルトチルドレンの特徴
アダルトチルドレンには共通した13の特徴があるといわれています。
自分や周りの人が当てはまっているかチェックしてみてください。
アダルトチルドレンチェックリスト
- 正しいと思われることに疑いを持つ
- 最初から最後まで物事をやりとげることが難しい
- 本当のことを言える時でも嘘をつく
- 情け容赦なく自分を批判する
- 何でも心から楽しむことができない
- 自分のことを深刻に考えすぎる
- 他人と親密な関係を持てない
- 自分でコントロールできない物事に過剰に反応する
- 常に他人からの承認と賞賛を求めている
- 自分は他人とは違っていると感じる
- 過剰に責任を持ったり、過剰に無責任になったりする
- 無価値なものとわかっても過剰に忠誠心を持ち続ける
- 衝動的で他の行動があると考えずに一つのことに突き進む
当てはまる項目はありましたか。
大部分が当てはまっていてアダルトチルドレンかもしれないと感じた場合はタイプのチェックです。
アダルトチルドレンのタイプ
アダルトチルドレンには主に5つのタイプがあるといわれています。
必ずしもすべてが当てはまるとは限りません。
いくつかの要素を持っていたり、その時々によってタイプが変わる人もいます。
家族の期待を背負っている「ヒーロー」
- 責任感が異常に強い
- 周りのまとめ役になることが多い
- いつも良い成績を取ろうと頑張る
- 「しっかりした子」とほめられるように努力する
- 周りから評価されないと自分に価値がないと感じてしまう
- 息抜きが苦手
- ミスや失敗をするとひどく落ち込んでしまう
- 他の人の失敗も自分の責任のように感じる
- もっと努力しなければと自分を追い込んでしまう
家族の問題の身代わりになる「スケープゴート」
- 自分なんかどうでもいいと感じる
- 自分をわかってくれる人などいないと感じる
- 親や教師に反発してきた
- 何か問題を起こすことで両親の注目を集めようとした
- 怒りにまかせて相手を攻撃してしまう
- ルールを無視して目立とうとする
- 「悪い子」と言われて傷ついてきた
- 人間関係がうまくいかないことが多い
存在しないふりをして生きのびた「ロストチャイルド」
- 孤独を感じることが多い
- 自分の存在が忘れられているように感じる
- 自分は必要のない存在ではないかと感じる
- いつもなるべく目立たないようにしてきた
- 「素直な子」とほめられるように行動する
- 大勢より一人でいるほうが好きだ
- 自分を表現したり意見を主張するのが苦手だ
- 優柔不断で選ぶのに時間がかかる
おどけた仮面をかぶって不安を隠す「ピエロ」
- おどけていて子供っぽい
- 人と衝突するのを恐れる
- 相手の目をまっすぐに見られない
- いつも明るく振る舞うように努力してきた
- 自分の悲しさや寂しさを隠してきた
- 「落ち着きのない子」と言われた
- 気まずい雰囲気になると不安を感じる
- 明るい仮面の下の本当の自分を誰もわかってくれないと感じる
親や周りの面倒を見てきた「ケアテイカー」
- 周りをサポートするように努力してきた
- 「思いやりのある子」とほめられるように努力する
- 困っている人がいると放っておけない
- 自分の都合より他人の都合を優先する
- 自分を優先するのはわがままに感じる
- 自分勝手にならないように我慢することが多い
- 相手が何を望むのか敏感に感じ取ることができる
- 自分が何をしたいのかわからなくなることが多い
当てはまるタイプはあったでしょうか。
ちなみに私はいくつかのタイプの混合型でした。
子供の性格の大部分は親によって作られることがわかりました。
小さい頃の家庭環境は大事ですね。
周りに驚くような人がいてもアダルトチルドレンの特徴がわかっていれば納得できますし、対処もできます。
拒絶せずに「小さい頃ツライことがあったのかな」と思って広い心で受けとめてあげてください。
また自分がアダルトチルドレンだったとしても自覚することで少しずつ回復に近づきます。
アダルトチルドレンは病気ではないのですが克服したほうが今後の人生は過ごしやすくなると思います。
私はまだ完全ではないので克服するまでの道のりを今後も公開していこうと思います。
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