前回の記事(「週4時間」だけ働く。まとめ 時間を多く手に入れる方法)の続きです。
今回も時間を自由に自動的に収入を得る方法を紹介します。
自動化(Automation)
個人アシスタント(ヴァーチャルアシスタント)を雇います。
どうでもいい用件を先に捨て他人に権限を与えることで自分の時間が増えます。
面倒なことを分析して一番イライラして退屈なものをお願いするのがコツです。
時間をムダにせずお金を生む自動販売機を作ることが目的です。
自動化する業種の見つけ方
- 自分が属している業界、グループ、経歴、職歴、趣味、スポーツなど過去から現在までを一覧表にして手が届きそうなニッチ市場をとらえる
- 持っている本や物、会員になっているもの、雑誌、ウェブサイト、ニュースレターなど同じものをどんな人が買うだろうかと考える
- サービス産業は問い合わせが多いのでやめておく
- 商品をテストするのに6万以内、自動化するのに4週間以内、マネージメントの時間が週1日以内のものにする
自動化で売り込むコツ
- 確認した中で専門の雑誌があるものはどれか
- 雑誌の広告料金は60万円以内にする
- 商品の特徴はワンフレーズで表現する
- 少数販売で特別で高級なイメージを作る(お金に余裕のある客を引きつける、少人数のほうが手間がかからず利益も大きく安全)
- 単価6,000~20,000円、利益8~10倍、注文から出荷まで1~2週間を目安に
アウトソーシングのヒント
できるだけ手間のかからないビジネスモデルを作り上げます。
- 誰かが辞めても他の人と入れ替われる会社と契約する
- スタッフが自分たちで話し合って問題解決できるようにする(10,000円までなら相談なしで決裁など)
自動化の進め方
出荷数に応じて自動化を進めます。
出荷数50個まで
自分一人で作業します。
電話を取りながらFAQを作りEメールに回答したものはフォルダに保存します。
安い出荷方法を見つけるために梱包も最初は自分でします。
出荷数10ユニット
通販代行業者を探します。
3社ほどで競合させて一番いい会社を選びます。
出荷数20ユニット
大手の通販代行業者が声をかけてくるので注文状況から返品、返金まですべて処理してくれる業者にお願いします。
自動化で売り上げを伸ばすコツ
- 会員制にする
- オプションは1つか2つ(ベーシックとプレミアムなど)
- オプションが少ないほど収入は増える
- 出荷オプションはなし(速達は割り増し料金で)
- 出荷は早めない
- すべてオンラインで電話注文なし
- 海外への出荷、郵便での注文、小切手や為替での支払いは受け付けない
- 利益が少ないやっかいな客は取り除く
- 最小ロット数を上げる
- 無料で物を配らず安い商品を提供する
- 気に入らない場合は全額返金など保証をつける
専門家になるヒント
専門家になればお客様からの信頼も得られます。
- 何冊かの本から引っ張ってきたポイントを言い換え自分でコンテンツを作る
- 公共物や著作権で保護されていないものの中から再利用する
- 公的な団体に2~3か所入会する
- ベストセラー本を3冊読破する
- 1時間ほどの無料講演会を実施する
大きな会社に見せるコツ
- CEOや創業者にならずにディレクター程度の肩書きにして最終決定権がないように振る舞う
- Eメールアドレスや電話番号を部署ごとに複数載せる(アウトソーシング先に転送)
- 音声自動応答システムを設定する
- 自宅の住所は公開しない(私書箱のある郵便局などの住所にする)
解放(Liberation)
会社から脱出し自分への投資を増やします。
上司に在宅勤務で成果が増えることを証明しメリットを数字で示します。
お試しで週2から始めて成果が上がらなければ給与カットもOKなど条件をつけましょう。
家庭の事情や病気などの緊急事態を装って在宅で仕事をし、会社で週1~2日勤務している時は生産性を下げます。
ミニリタイアメントおすすめの場所
長期間の旅行は海外がおすすめです。
- アルゼンチン(ブエノスアイレス、コルドバ)
- 中国(上海、香港、台北)
- 日本(東京、大阪)
- イギリス(ロンドン)
- アイルランド(ゴールウェイ)
- タイ(バンコク、チェンマイ)
- ドイツ(ベルリン、ミュンヘン)
- ノルウェー(オスロ)
- オーストラリア(メルボルン、シドニー)
- ニュージーランド(クイーンズタウン)
- イタリア(ローマ、ミラノ、フィレンツェ)
- スペイン(マドリード、セビーリャ)
- オランダ(アムステルダム)
飛行機のチケットを50~80%オフで購入する方法
- 広告や製品のコストなどまとまった出費にはポイントがつくクレジットカードを使う
- チケットは3か月以上前か直前に買う
- 出発日と帰国日は火曜~木曜の間にする
- 乗り継ぎチケットもチェックする
ミニリタイアメントの準備
旅に出ない言い訳を克服し冒険に出てゆっくりすることを学びます。
自由なライフスタイルをデザインしましょう。
子供を語学学校に通わせながら旅に出る人もいます。
3か月前
服や家具をできる限り処分して身軽になります。
物理的なスペースができると気持ちがスッキリして精神的なスペースも増えます。
2か月前
支払いをクレジットカードなどで自動化します。
1か月前
郵便物を家族や友達、アシスタントに転送します。
予防接種を受けます。
2週間前
保険証などの重要書類をすべてコピーしコンピュータに取り込みます。
自分のメールに送るとコピーをなくした時に便利です。
携帯は一番安いプランに変更し留守番電話を設定します。
ユースホステルなど向こうで住むアパートを探し心配なら保険に入ります。
1週間前
重要書類をUSBに保存します。
持ち物を倉庫に移し家族や友人のところに一時的に転居します。
2日前
車を持っているならガレージに入れ盗難保険以外の自動車保険を解約します。
到着後
滞在するアパートの周りを散策しプリペイド携帯を購入してオーナーと連絡を取ります。
アパートが見つかったら1か月ほどの短期で契約し住み心地を確かめます。
その国の健康保険に入り使わないものは処分します。
必要な荷物
手荷物を軽くするコツは現地調達することです。
- 季節に合わせた1週間分の服
- 保険証、パスポート、ビザなど重要書類のコピー
- デビットカード、クレジットカード現地通貨で2万円ほどの紙幣
- 荷物の安全のためのワイヤーロックと南京錠
- 言語用の電子辞書、文法ガイド
- 地図、ガイドブック
仕事を減らした後の喪失感
お金も時間もあるのに気分が晴れないということも起こり得ます。
社会的に孤立して人生の意味とは何なのかを考えてしまったり。
自由な時間をより良く生きるための方法を紹介します。
- 語学やスポーツなど精神的、肉体的に学ぶ
- 興味が持てるボランティアをする
- 何もせずに自分の心を見つめる
- 寄付をする
- ドリームラインを見直す
- 天職を探す
感想
1~2週間の旅行に出かける方法が載っているのかと思いきや現地に住むことや起業する意味合いが強い本でした。
在宅勤務を上司に交渉するなど日本で実践できるかどうかわかりませんが、他にも「やめるべき9つの習慣」「3か月で採算がとれる利益増大の11か条」「3か月であらゆる言語を習得する方法」など参考になる部分もありました。
結果の80%は原因の20%から出てくるという「パレートの法則」が興味深かったです。
自営業を目指す人にはためになる本だと思います。
お役立ちツールや読むべき本など情報が盛りだくさんでした。
自由な生活を手に入れるためには小さな問題が起きても大きなことを実現させるという器の大きさが必要なんですね。
こちらもどうぞ