前回の記事(あなたの恋愛がうまくいかない本当の理由 自立タイプとは)の続きです。
今まで3つの仮面を紹介してきましたが、どのようにすれば仮面を外すことができるのかを紹介します。
呪いの仮面とは
心理学では「ペルソナ」と呼ばれるもので「自分はこういう人」というセルフイメージのことです。
日常で必要な場面に応じて使い分けられると問題ないのですが、固定化して状況に応じた行動ができなくなると恋愛がうまくいかなくなります。
仮面は上手にかぶって外し、本当の自分を見失わないようにしましょう。
仮面の呪いを解く方法
いつも似たようなパターンで恋愛がうまくいかない人は自分の行動パターンを変えてみることをおすすめします。
自分がまだやっていない行動の中にうまくいく方法があり、その場に応じた行動をすることが大切です。
本当の自分に気づく方法
行動を変えたとしても心理的な抵抗があって、なかなか定着しない時は仮面を固定する「何か=呪い」を探ることが必要です。
仮面の下には素顔が隠れています。
本心が乗っ取られていて、素の自分がわからなくなっている状態です。
自分が認めていない本当の気持ちや人格のことを「シャドウ」といいます。
時には本人でさえ意識できないほど心の奥底に埋まっていることもあります。
シャドウを押し込めている場合、そのシャドウを丸出しにしている人が現れると過敏に反応します。
小さい頃に親に「早くしなさい!」と怒られた人は「時間を守る仮面」が外せなくなっているので、遅刻する人を見るとすごく腹が立ちます。
イライラをきっかけにシャドウの存在に気づき、外に出してあげると一回り成長することができます。
ただし自己犠牲タイプのように怒らない仮面をつけているとイライラする感覚自体がわからないことがあります。
怒りを抑え込んだ場合は、気分が悪くなる、嫌悪感、吐き気、脱力感または体に力が入るという症状が出るようです。
周りが自分に怒りを向けてくる「転移」という現象が起こることもあります。
嫌いな人が多いほど呪いが強い
好きな人や憧れの人より嫌いな人やなりたくない人が多い人は心の中にたくさんのシャドウがあるのかもしれません。
人は自分について気になっていることを相手に見てしまうので、心の中にあるものを探ることが大切です。
他人を見て気になる部分を見つけたら、自分の中の同じ部分が気になっているのかもと考えてみましょう。
勇気を出して自分の心と向き合い、気になる部分をなくせば相手のことも気にならなくなります。
呪いの正体
呪いの正体は過去の満たされなかった思いなど未完了の感情です。
裏切られたり、目標が達成できなかった経験から生まれます。
デートのドタキャンなどの心残りの感情を心理学では「未完の仕事」といいます。
人はこのような経験を子供の頃から山ほど経験しています。
子供は人生経験が浅いので辛い思い出として心の底に残ってしまうのです。
仮面は何のために作られるのか
結論から言うと「自分の心が二度と傷つかないように守るため」です。
仮面は本人の中で「絶対に嫌」と感じる部分を守るようにでき、育った環境と本人の資質によって決まります。
同じ親に育てられても兄弟や姉妹で違う仮面をかぶることも多いです。
仮面をかぶる人には「自分に自信がない」という共通の悩みがあります。
たとえ恋愛や人間関係がうまくいっても、他人から好かれているのは仮面であって本当の自分で生きている感じがしないのです。
自分が傷つかないように仮面で守ると「作り物の自分だからうまくいった」と感じてしまい、安心感が得られません。
本当の自分で生きるとは
本当の自分は何かというと、自分の「感情」や「体の感覚」です。
他人の目ではなく、自分の体の感覚と感情で物事を決断するの本当の自分で生きるということなのです。
ただし本当の自分は仮面を外した後に現れるので、まずは今外せなくなっている仮面を外すことから始めましょう。
次回に続きます