映画「あの夏、いちばん静かな海。」は最後が気になる作品

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2月18日放送の「あの夏、いちばん静かな海。」を見たのでレビューします。

北野武監督作品でサーフィンを通しての青春ラブスト-リーです。

あらすじや登場人物などを紹介します。

ネタバレありです。

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あらすじ

聴覚障害を持つ茂はゴミ収集の仕事中に先の折れたサーフボードを見つけて持ち帰る。

茂はボードを発泡スチロールで補修し、同じ障害を持つ彼女・貴子と一緒に海に通いサーフィンを練習する。

貴子が砂浜で見守る中、茂はサーフィンにのめり込んでいく。

ついにサーフボードは壊れ、新しいボードを買った茂はますます夢中になる。

初めはバカにしていたサーファー達もどんどん上達する茂を見直すようになり、徐々に打ち解けていった。

仕事を休むほどサーフィンにハマり上司に怒られた茂だったが、その後会社の理解もあり大会での入賞を果たす。

ある雨の日、貴子が海に行くと茂の姿はなく、サーフボードだけが波打ち際に浮かんでいた・・・。

登場人物

茂(真木蔵人さん)

ゴミ収集の仕事をしている聴覚障害を持つ青年。

仕事中に捨てられていたサーフボードを拾ったことがきっかけで独学でサーフィンを始める。

貴子(大島弘子さん)

同じく聴覚障害を持つ茂の彼女。

茂の一歩後ろを歩くような控えめな性格。

いつも茂の服をたたみながら、砂浜で練習を見守っている。

サーフショップ店長・中島(藤原稔三さん)

茂がサーフボードを買ったショップの店長兼社長。

一生懸命練習する茂に対して好感を持ち、ウェットスーツをあげたり、上達するコツを教えるなど面倒をみている。

田向(河原さぶさん)

茂の職場の直属の上司。

いつも茂と一緒に収集車でゴミを回収している。

無断欠勤した茂を心配して砂浜まで迎えにいった。

軽トラのおじさん(寺島進さん)

サーフィンの大会の日に茂と貴子を軽トラに乗せているのが警察に見つかり、定員オーバーで捕まってしまう。

みかん好きの女性(窪田尚美さん)

いつもみかんを持っていて周りにいる男の人に皮をむいてもらっている。

サーフィン初心者の彼に付き添って砂浜で見学している時に砂浜で茂と出会い、皮をむいてもらう。

茂と貴子のケンカの原因となった女性。

感想

主人公の二人が聴覚障害を持っている役なので、タイトルと同じように静かな映画になっています。

冒頭からしばらく無音なので、どうなるのかと思いましたが、すぐに引き込まれました。

久石譲さんの曲が美しく、まるでジブリを思わせるかのような幻想的な音楽が流れていて心地いいです。

ところどころに散りばめられた監督のユーモアが面白いです。

セリフを極限までなくしたことで茂と貴子の絆がより感じられました。

ペットとのコミュニケーションが言葉なくできるように、人間のコミュニケーションも必ずしも言葉は必要ないのかもしれません。

表情や行動から観客それぞれの目線で感情を想像できるのがいいと思いました。

ラストが意味深で最初は何が起こったのかわかりませんでしたが、タイトルから状況を察しました。

北野監督の映画はコワモテの俳優さんがたくさん出てくるイメージでしたが、こんなにもさわやかで切ない映画があるとは知りませんでした。

今までの先入観がなくなったので他の作品も探してみようと思います。

夏の終わりに見たい映画です。

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