インド映画かと思ってレンタルで借りて見ましたが実はイギリス人の監督によるインドを舞台にしたイギリス映画でした。
2008年のアカデミー賞を8部門も獲得した名作です。
ちなみにこの年、日本では「おくりびと」が出品されていました。
今回は映画「スラムドッグ$ミリオネア」を紹介します。
内容
(Yahoo!映画より)
テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。
ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。
警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。
感想
日本ではみのもんたさんでおなじみの「クイズ$ミリオネア」を題材にした作品です。
独特のタメと「ファイナルアンサー」という問いかけが話題になりましたよね。
クイズのシーンはとても懐かしく見ていました。
コールセンターのアシスタントとして働くスラム街育ちのジャマールがクイズに出場し、正解を重ねて不正を疑われ警察に逮捕されるところから物語は始まります。
厳しい警察からの取調べの中で、なぜ彼がクイズに正解することができたのか回想シーンを織り交ぜながら徐々に明らかになっていきます。
それは日本では想像できないくらい壮絶な人生です。
その小さい頃からの過酷な経験が彼を正解へと導きます。
兄のサリムと幼なじみのラティカと共に物語は進んでいくのですが、光景が悲惨すぎて目をそむけたくなるようなシーンが結構ありました。
拷問、裏切り、盗みなど恐ろしい内容ばかりです。
それでも彼はエネルギッシュに懸命に生きてきました。
ジャマールはそんな衝撃的な人生を包み隠さず話し、警察官を納得させ信頼を得ていきます。
実は彼がこのクイズ番組に出たきっかけはお金のためではなく、初恋の相手である幼なじみのラティカに自分を見つけてもらうためでした。
運命のイタズラで彼らは3度も引き離されるのですがジャマールは諦めません。
ピュアな純愛は素敵ですね。
最後までテレビに映っていたい、彼女に自分を見つけてもらいたいという強い気持ちが彼をミリオネアにさせます。
そんな強い信念と正直な人柄は視聴者をも味方につけました。
正直者がバカを見ない救われるお話です。
最後はハッピーエンドなのですが物乞いや人種差別、兄の弟に対する想いなど考えさせられるシーンがたくさんありました。
PG-12指定なので小さいお子様は見ないほうがいいかもしれません。
残酷なシーンが苦手でなければ見てみてはいかがでしょうか。
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