こだわらない練習「それ、どうでもいい」という過ごしかた 感想

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お寺の住職である小池龍之介さんの「こだわらない練習」を読みました。

「執着=こだわり」を捨てることで幸せになれると仏道的な視点から教えてくれます。

肩の力を抜いて自分らしく生きるためにはどう考えればいいのか、その一部を紹介します。

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友人・恋人

友人や恋人がいないことは本当に不幸なのでしょうか。

悩む理由は主に3つあります。

好きなことや楽しいことを共有・共感できない

心のどこかに「本当にこれをするのは楽しいのか?」という迷いがひそんでいないでしょうか。

相手と共有することで喜びや楽しみが広がり自分を納得させることができます。

実は友人や恋人をダシにして自分の好きなことを正当化したいだけなのかもしれません。

困った時に助け合える相手がいない

グチを聞いてもらうことは気休めにはなりますが相手から慰めてもらって「自分は悪くない」と開き直ると本当の問題から避けていることになります。

今一度自分を見つめ直しましょう。

相手を助ける時には優越感が刺激され「自分は立派な存在」という暗示をかける効果があります。

「助け、助けられ」という思いは突き詰めると結構汚れた本質を持っているのです。

周りから価値ある人だと認めてもらえない

友達がたくさんいると「自分は認められている」という安心感があります。

長い間、彼氏や彼女がいない人は「どこか欠陥のある人間なのでは」と周りに思われるのが辛いという悩みを持っています。

最近流行のSNSはこのような欠落感を埋める代わりとして人気になっています。

結論

考えてみると友人そのものを求めているというより友人を使って自分の価値を確かめているようにも思えます。

今友人に恵まれていても甘える気持ちから離れて孤独に過ごすことで心が引き締まるでしょう。

自分は自分、人は人と考え自分の内面に向き合い明るい気持ちで過ごしていけたらいいですね。

感謝

「ありがとう」という言葉を期待すると自分は苦しくなり、相手をがっかりさせてしまいます。

人に嫌われることを恐れて心のこもっていない「ありがとう」を連発しても意味がありません。

「ありがとう」の交換にこだわらずに生きていきましょう。

~すべき

仕事の量が多くなりすぎて、いっぱいいっぱいになることがあります。

そんな時は立ち止まったり少し休んで自分を見直すこともあるでしょう。

しかし「この程度の疲れで休んではいけない」「怠けていると思われる」と無理してしまうことも多いのではないでしょうか。

このような型にはまった考えに凝り固まると体からのSOSを見逃してしまい負担がかかりすぎてしまいます。

~すべきの正体

前から友人と計画していた旅行の直前に体調が悪くなって気が進まなくなってきたとします。

「今回はキャンセルで」と思う気持ちもありつつ「約束は守らなきゃいけない」とイヤイヤながらに実行することも多いのではないでしょうか。

社会的には良いことのように思えますが本音を押し殺すことによって「本当は違う」という不満がたまり苦しむことになります。

さらに人に本心を伝えられないという孤独感までついてきます。

臆病な自分

「相手に悪いから」という気持ちの裏には「相手から非難されたらどうしよう」「怒らせたりがっかりされたらどうしよう」という恐れがあります。

ただ単に人から認めてもらえなくなることを怖がっているだけなのです。

中にはほんの小さな失礼を謝ってくる人もいます。

「ごめんなさい気づかなくて」「自分の話ばかりしてうるさいですよね」「こんな店しか知らなくてごめんなさい」などです。

このような人は迷惑や失礼の基準を独自の考えで決めています。

自分の基準にこだわりすぎると相手が実際にどう思っているかを無視することになり、かえって相手に失礼になることもあります。

あるいは気にしすぎる態度が堅苦しくて一緒にいる人は落ち着けないかもしれません。

「~すべき」というこだわりが害になっていることが実はたくさんあるのです。

自分の欲望で他人の視線を跳ね返す

小さなことで謝る人は過去に自分の気持ちを抑えて謝った時に「謙虚ね」とほめられたり、たくさん話していた時に「うるさい!」と怒られた体験からこだわりを持ち始めたのでしょう。

人は「否定されたくない」という思いから同じ行動パターンをし続けてしまうことがあります。

しかし特定の相手には効果的だったとしても他の人にとってはかえって迷惑な場合もあるのです。

働きすぎているのに休めない場合も同じことが当てはまります。

結論

「絶対に~すべき」と信じ込んでいるものを一度よく分析してみましょう。

責任感に思えていたものも実は人から否定されることへの恐れだったりします。

「~すべき」という考えを置いておいて自分が本当はどうしたいのかを見つめ直してみるといいでしょう。

「他人から否定されたくない気持ち」と「自分が好きに振る舞いたい気持ち」を比べてみて、良いと思えるほうを自分で選ぶのです。

そうすればたとえ相手との約束を優先しても「自分で選んだ」という気持ちがあるので不満はずっと少なくなります。

それでもいろいろこだわってしまうこともあると思います。

そんな時は「自分は恐れていただけなんだ」と気づいてこだわりを取り除けば心が楽になり自然体でいられるようになるでしょう。

感想

自分は何もしていないはずなのに時々ひどい疲れを感じることがあるので、こだわりを持ちすぎているのではないかと思いました。

あれこれと深読みせずシンプルに考えることが私には必要みたいです。

自分の気持ちを大切にしながらも相手にきちんと伝えられるようになることが理想です。

これからは本当は自分がどうしたいのかをよく考えていきたいです。

他人に流されずドライに生きていくことが大切なのかもしれません。

他にもうれしかったこと、若さ、住む場所、他人の期待、所属、平等、ルール、食事、葬儀、宗教、快・不快、アイデンティティ、スピリチュアル、自我などの項目があり勉強になりました。

自分の軸をしっかり持ってブレない生き方をしたい人におすすめです。

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