私は以前に大学図書館で1年半ほど働いた経験があります。
今回は図書館で働きたい人に向けて資格や給料、仕事内容などを詳しく紹介しようと思います。
図書館の求人と働くきっかけ
私は小さい頃から本が好きで小・中学生の頃から図書委員をやったりと図書館と触れ合う機会が多い子供でした。
心のどこかで図書館で働いてみたいという漠然とした思いがあり、大学は図書館司書の資格を取れる学校に行き資格を取得しました。
本当は卒業してすぐに働きたかったのですが、当時は求人がなかなか見つからずに苦労した思い出があります。
そんな私が図書館で働くきっかけとなったのは、登録していたある派遣会社からの一本の電話でした。
私が持っていた図書館司書の資格を生かしてみないかと仕事の依頼があったのです。
その求人は非公開で図書館側が希望する内容に当てはまる人だけに声をかけているとのことでした。
資格は取ってみるもんですね。
今は便利な時代になったのでネットで検索すれば求人が出てくることも多く、昔よりは探しやすくなったと思います。
市のホームページや広報誌、大学のホームページなどで探すのもおすすめです。
ハローワークで見つかることもありますし、私のように派遣の紹介で見つかることもあります。
いろいろな図書館があるので、あらゆる方面から探してみましょう。
資格なしでも働けるのか
資格を持っていれば働ける可能性は広がりますが、必ず持っている必要はありません。
同僚の中には資格を持っていない人もいました。
資格なしでもネットやハローワークで地道に探せば見つかることが多いです。
給料
図書館の求人のほとんどはパートやアルバイト、派遣などです。
給料はそんなに高くなく、北海道の平均時給は900円台です。
私は資格を持っていたおかげなのか時給は1,000円以上いただいていましたが、同僚の中には時給900円台の人もいました。
働く時間が短い図書館が多いので、稼ぎたい人には不向きかもしれません。
私は大学側で契約していた派遣会社が途中で変わることになり、約1年半で契約満了になってしまいました。
別の派遣会社と契約を結び、新たに再雇用してもらえるという救済措置もありましたが、提示された時給は900円台でした。
一人暮らしでの生活が厳しい時給なので仕方なく辞めましたが、共働きの家族がいる人なら働いていけるかもしれません。
仕事内容
私の仕事は本や雑誌を分類してデータを入力し、バーコードやラベルを貼って図書館に本を配架する(棚に本を並べる)ことでした。
雑誌といっても本屋さんで売っているようなものではなく、学術的な難しい雑誌が多かったです。
本の分類で使うのは日本十進分類法という辞典のようなもので、これを使う時に司書の資格が役立ちました。
図書館によっては分類の方法が違うこともあり、前に別な図書館で働いていた同僚は「やり方が違う」と言っていました。
その図書館独自のルールもあり、覚えるのがなかなか大変です。
和書だけではなく洋書を扱うこともあります。
英語のほかにドイツ語、ロシア語、中国語の本などがありました。
もちろん読めるわけがないので、google翻訳で大まかな内容をつかみ分類していきます。
本だけではなくDVDなどのAV資料を扱うこともあり、それぞれの作業内容が違いました。
ほかに破けたり汚損(ダメージ)がある本の修復、不要な本の除籍、棚の整理整頓などの作業を行っていました。
カビが生えている本の消毒の作業が結構つらかったです。
書庫はホコリが多いので手袋とマスクは欠かせませんでした。
図書館の仕事が向いている人
カウンター業務はやったことがないので、どういう人が仕事に向いているのかわかりませんが、データ入力に関しては仕事を黙々とこなしていける人が向いていると思います。
カウンターと違って人と接することもありませんし、電話は職員さんがとってくれるので、静かな事務所の中で集中しながらひたすらデータを入力していくという作業になります。
仕事内容を接客業のPちゃんに話すと「私にはできない。座ると眠たくなるし、静かなところにずっといるなんて発狂しそう」と言われました。
人には向き不向きがあるんですね。
本を運ぶ時はブックトラックというキャスター付きの棚のような台車を使うのですが、欲張ってたくさん運ぼうとすると重たくなりすぎて腰を痛めてしまうので注意が必要です。
頭だけではなく意外と体力も使う仕事でした。
たった1年半しかいられなかった職場ですが、本好きの私にとってはすごく幸せな仕事でした。
大変な作業も多かったですが今となってはいい思い出です。
またいつか働ける日が来るといいなと思います。
私のように図書館で働きたい人の参考に少しでもなればうれしいです。
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