「白熱ライブビビット ~ビビットFOCUS~」のコーナーを見ました。
テーマは今月16日から導入された「マイナス金利」です。
この制度が始まったことで大手の銀行やゆうちょの普通預金の金利が0.02%から0.001%にまで引き下げられることになりました。
0.001%は100万円預けて10円の利息です。
そこからさらに税金が取られるので切ないですね。
しかしマイナス金利でプラスになる人もいます。
それは「住宅ローン」を持っている人です。
ローンの金利が下がったことで銀行のコールセンターは相談の電話で大忙しで増員しても足りないくらいだそうです。
窓口も平日なのに混雑しています。
借り換えたことで数百万もローンが減る人もいるそうです。
今回はローンのお得な見直し術を紹介します。
マイナス金利とは
マイナス金利は銀行間の話で私たちの銀行に預けているお金がマイナスになるわけではありません。
今まで一般的な銀行は日本銀行にお金を預けて0.1%の利息をもらっていました。
今回のマイナス金利が導入されるとマイナス0.1%になり損をしてしまいます。
そこで銀行は日銀に預けるより企業にお金を貸したほうがいいのではと考えました。
企業にお金を貸すと「お金が回り始め景気が良くなる」との考えからマイナス金利が始まったのです。
預けるなら信用金庫がチャンス
マイナス金利をチャンスと考え、逆に金利を上げた信用金庫もありました。
福岡県 遠賀信用金庫
1年定期預金の金利を0.025%⇒0.15~0.3%に引き上げました。
募集額30億円に対し1週間ですでに6億円が集まったそうです。
熊本県 熊本第一信用金庫
「若者金利アップ定期預金」をスタートし金利0.025%⇒0.1%に引き上げました。
県外から問い合わせが来るほど人気だそうです。
信用金庫は大手銀行より貸し出し先がたくさんあるのでお金をたくさん集めてもまだ余裕があります。
経済ジャーナリストの荻原博子さんの話によると、地方の小さな信用金庫は夏と冬のボーナス時期にキャンペーンをやっているので狙い目だそうです。
ローンの借り換え
今の住宅ローンは「史上最低金利」と言われています。
10年前との比較
変動金利(半年ごとに金利が変わる)約2.4%⇒約0.569~0.625%
10年固定(10年間同じ金利)約3.6%⇒約0.79~0.915%
フラット35(35年間同じ金利)約2.9~3%⇒約1.48~1.6%
かなり差がありますね。
金利1%でこんなに違う
例をあげてみます。
5年前にフラット35(金利2.55%)で3,300万円の契約、現在の残高3,000万円で30年間支払い⇒返済額4,480万円
金利1.5%に借り換え⇒返済額3,925万円
差額555万円の得です。
ローン残高1,500万円で15年間支払いの場合でも差額106万円の得です。
借り換えの3つのポイント
「残高1,000万円以上」「期間10年以上」「金利差1%以上」
この3つの条件に当てはまっている人は借り換えを検討したほうがいいそうです。
金額が少なかったり期間が短くても諦めずに計算してみるとローンが減るかもしれません。
ネットや銀行の窓口で計算してみてください。
借り換えで気をつけること
借り換えでかかる費用
「事務手数料」⇒数万円~数十万円(融資額の2.1%など)
「保証料」⇒金利に0.2%上乗せなど
他にも「団体信用生命保険料」「司法書士報酬」「抵当権設定費」「印紙代」などの経費がかかります。
変動から固定などプランだけを変更する場合はもっと安く済む場合もあるそうです。
変動金利と固定金利どちらがいいのか
荻原さんの話によると夫婦共働きなどで繰り上げ返済がたくさんできる家庭は「変動金利」、繰上げ返済がなかなかできない家庭は「固定金利」がいいそうです。
迷った時は銀行に相談したり、信用金庫、都市銀行、JAなど情報をいろいろ集めてみるのがいいかもしれません。
これからまだ下がるかもしれない住宅金利、ローンに関係ある人もない人も参考にしてみてくださいね。
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